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特集記事 私のインターンシップ(最終回)(2004/07)


インターナショナル・インターンシップ・プログラムス

東京事務所 所長 池田 吉和

前号に引き続き、私のインターンシップ体験からインターンシップ成功のヒントについて書くことにします。私の様に、一年という長い間、ある外国社会を垣間見て観察した人は少ないと思います。社会が教室でしたから。私にもっと教養があれば文化人類学的にも業績になったかも知れません。

朝、取りたての免許で400ドルの車を運転し、選挙事務所、その他に行き、全て自分の判断で計画し、行動しました。このように自分で全て判断行動することは、誰も強制する人も方向付けする人もいないのですから、確かに苦痛もありました。反面、車のトランクには、いつもバーベキューセットを入れ、昼に設備のある公園で楽しんだのも思い出でしょうか。知らない人達と打ち解けるコツも覚えました。私も「外人」として意見をよく求められ、日本はどうかとよく聞かれました。ニューハンプシャー州に行ったときは人にジロジロ見られ、「あぁ、日本に来た外国人もこういう気持ちになるのか」と不思議な感覚でした。しばらく話してみると何ということも無いのですが、最初のうちは外見が物をいうようです。その後は人柄でしょう。インターンも異国の社会に飛び込むのですから、人の眼は意識してください。でも直ぐにあなた自身の魅力と人柄が、その後を決めるはずです。語学ではありません。当事務所の調査でも、英語力と参加中のホストによる評価は、それほど比例していない結果が出ています。

一年の滞在中、幾つか仕事の話もありました。今、振り返ってみると自分が選択した以外の道を選んでいたら、自分がどうなっていたか。人は人生の方角をどう定めるのかを考えると複雑な心境になります。人生のチャンスは必ず巡ってきますから、その時、どのような取捨選択をするかにかかっています。就職も国境を越えることが、もっと多くなるでしょう。インターンシップはその手段になるのでは?

また皆さん関心のある語学力ですが、あまり語学力取得中心に考えない人の方が、皮肉にも言葉が上達し、実地の仕事、その他、生活面でかえってうまくいっている感じがします。TOEFLの国際的な点数比較で、日本は政府のJETプログラム等にも拘らず、底にペタリと貼りついた平均点とのこと。落ちたとはいえ、これだけ世界の経済他評価の高い日本ですから、ここで国民的悲劇と呼ばれる英語力取得のための涙ぐましい努力を止めては?多分余り変わらないのでは?必要に応じて実地体験を強化した形に変えては?

25年間の参加者に見られる特徴は、多少の個人差はありますが、通じる言葉を使用できるようになるという明確な成果です。私は英会話という言い方は、あまり賛成ではなく、もっと言語は総合的であり、読み書きも同時に重要であると考えます。インターンシップの参加者が概して実践的というのは、意志を理解させる立場に自らを追い込むからでは?前にも述べましたが、乱暴に言えば、単語さえあれば話は通じます。よくヒアリングが重要といいますが、文章、会話の中の単語の幾つかがわからなければ脳はそこで止まってしまいます。日本に居る外国人は、こんなに日本語に時間、金、エネルギーを使ってはいません。もっと切実に、切羽詰って仕方なくやっているのが実状では?

皆さんが、これからどんな成功者になれたとしても、人生の何パーセントかの時間を日本以外のどこかで住む体験は、一生の財産です。その後の人生において、常に価値基準を比較し、子供を育てても、女性の生き方でも、客観的な物の見方が出来るようになるのでは?「外国に行って日本が初めてわかった」とは奈良時代の遣唐使の人も言ったとか。インターンシップは、本では学べない人生を考えさせてくれます。自分自身の体験でも、自信を持って言えます。(終)