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教育機関で研修する場合

皆さんが一番不安に思われることは、どう準備するか、日本ですべきことは何か、今まで人前で教えた経験がない方でもうまくいくのか、ということかと思われます。まず最初に皆さんにお伝えしたいことは「大丈夫です。」ということです。今まで数多くの方々が実際にプログラムに参加され、「思った以上に何とかできたと報告されています。

実際皆さんに期待されているのは、皆さんの能力以上のことではなく、皆さんが今までの経験から知っていることや身につけてこられたものを海外で紹介することなのです。

皆さんに期待されていることは大きく分けて次の2つです。
1)日本文化紹介
2)日本語を教える

具体的には、学校により、また対象年齢によっていろいろ異なりますが、正規の授業として日本語教育を行っている学校を除けば、日本語を本格的に教えることは少なく、ほとんどの場合、「日本文化に触れる」、「簡単な挨拶を日本語で言えるようにする」といった内容です。以下に授業の中で行われている実例の一部を列記します。

●日本紹介の分野・項目

日本文化
折り紙・習字・お茶・お花
着物を着せる・箸の使い方・靴の脱ぎ方・お風呂の入り方
日本の行事
じゃんけんゲーム・かるた・百人一首・すごろく
紙風船・風車(かざぐるま)・風鈴
紙芝居・俳句・落語
日本の歌を教える(ぞうさん・どんぐりころころ)
日本のビデオ紹介(すもう等)
日本の風景(ビデオ・写真で紹介)
日本の料理
外国に知られている日本のもの(ポケモン・ゴジラ・すもう・すきやき)

簡単な日本語
数を数える (1,2,3,,,,,,,,)
「あいうえお」をひらがな・カタカナで書かせる
漢字の話をする
全体で何文字あって、何語くらい使っているか
象形文字の話
縦書き・横書きの話(本とか新聞とかを見せる)
文字の書き順について
伝達ゲームで文字を当てる(ひらがな・カタカナ)

以上のすべてをばらばらに取り組むのではなく、何かをベースにしてまとめていくことが大切です。要は皆さんが得意なものを自信をもって紹介していけば満足いくものとなるはずです。もし何も無いと思われる場合は、興味のあるものをもう少し突っ込んで自分のものにすることで実りある海外生活をおくることができると期待しています。


●具体的な教案作り
1)IIP発行の『日本を教える』を参考に、日本紹介活動の要領をつかむ
『日本を教える』は、インターンシップ・プログラムスの経験に基づいて作られた、海外で日本を紹介するのに役に立つ、ワークシート付き教案集です。教えた経験がない人でも、生徒のレベル(小学校・中学校・高校)に合わせて、すぐ使えるようになっています。

2)自分でも一度、外国人の目から日本を見つめなおしてみる
日本にいる外国人から見た日本の印象や、海外での日本のイメージなどを調べたりするのも、何を紹介するかを考える上で、参考になります。

『日本まるごと事典』なども参考にしながら、自分に関心のある内容、得意なこと、この機会にいろいろ知ってみたいことなど、紹介してみたい内容を具体化してみましょう。別に日本独自のことではなくても、例えばオーストラリアで、得意の野球を教えた参加者もいます。要は参加者自身が楽しく教えられることを取り上げるのが、一番です。

3)一度、自分でも教案を作ってみる
『日本を教える』があればひととおりのことは紹介できますが、自分なりの工夫がなければ、子どもたちには、熱意が伝わりません。

そこで、2)で考えた分野を取り上げて、一度自分流の教案やワークシートを作ってみましょう。たくさん作る必要はなく、最初の2日間分だけ作ってみましょう。このように自分で作ってみる体験があれば、現地のニーズに合わせて、随時内容を変更することができるようになり、生き生きとした日本紹介活動とすることができます。

『日本を教える』のように、@皆さんがすること、A生徒がすること、そしてB準備するものを、一つひとつ考えていけば、オリジナルの教案ができあがります。

4)準備するものを実際に集めたり、作る

日本にあって海外にないものは何か、海外にあるもので代用できるものは何か、海外の子どもたちにとって興味深いものは何か、考えるのは楽しいものです。

例:
・ビデオ・スライド・写真
- 自分の家族や、友達などの写真
- 伝統的なものに限らず、現在の日本の姿を伝えるものが効果的です。
- 可能なら、母校(小学校・中学校・高校など)を訪問し、現在の子どもたちの様子を撮る
- 相撲や料理の番組など
・新聞 (4種類の文字が実際に使われていること、縦書き、横書き)
・新聞の折込み広告や雑誌(写真)の切り抜き
・写真ポスター(できるだけ大きなもの)
・折り紙、習字道具(すずり、墨、半紙、墨汁)
・着物、浴衣、その他


5)デモンストレーションしてみる
出発前に皆さんが準備された内容を、実際に他の人々(ご家族・友達その他)の前で披露してみましょう。足りない点、いいアイデアが浮かぶものです。計画→準備/作成→デモ→反省の繰り返しでよりよい授業ができるようになってきます。

6)授業計画(スケジュール)の作成する
ある程度準備が進んできたら、実際の授業計画(スケジュール案)をたててみましょう。実際の受け持ち期間(2〜3ヶ月)の間に何をいつ行うかを記載してください。できればこれを事前に研修先に送ってコメントをもらっておくことをお薦めします。こうすることにより、研修先へのアピールにもなるし、実際の授業への導入もスムーズになっていきます。

研修準備―研修先が企業・団体の場合
研修先決定はもちろん、研修を充実したものとするため、参加者の方々に取り組んでいただきたいことがあります。
●語学力の向上 

語学力に不安のある方は、参加申込み後は語学力の向上に取り組み、活動が可能なレベルになってから出発するよう各自出発時期を調整してください。研修先との交渉段階において最も頻繁に受ける質問は参加者の語学力についてです。英語であればTOEIC 730、TOEFL 550位のスコア、英語以外の言語であれば各種検定試験2級以上の合格を目指して勉強してください。また、参加申込み後は各種英文書類(プロフィール、レター、エッセイ、レポート、作品集等)の提出があり、また研修先とのインタビューが急に入ることもあります。その他手続きの中で、英語スコアのコピーを提出いただく場合がありますので、いつでも対応できるように語学面での準備をしっかりとお願いします。これらの準備を怠ると、いざチャンスが来た時にみすみす逃してしまうことにもなりかねません。語学力の向上については十分な自覚を持って取り組んでください。


●コンピューター・スキルの習得 
世界中の企業・団体でパソコンが普及している現状からみて、ビジネスプログラムの場合、インターン活動にはパソコンの知識が必須です。パソコンの知識をお持ちでない方は、ある程度の操作を出発前に必ず身につけてください。

●自己PRできるポイントを増やす
資格、検定試験合格、講座の受講、特技等、自己アピールポイントを明確にしてください。また、今からビジネススキルおよび経験を積むこともできますので、工夫し挑戦してください。例えば企業であれば、研修先がインターンに期待するビジネススキルの代表的なものは、マーケティング力とセールスができることです。これらの実務経験があるに越したことはありませんが、ない人でも本を読んだり、講座やセミナーに出席する等、マーケティングやセールスに関する何らかの知識を得ることは出来ます。福祉分野やNGO関係であれば、ボランティア活動に積極的に参加する等、研修分野に関する何らかの経験を積んでください。努力なしには研修先に興味を持ってはもらえません。