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体験談

イタリア  「家族への思いやり」

★ スクールプログラム 雨ケ谷和美さん ☆


先日、ホストのお母さんの誕生日がありました。忙しい中、日頃よくやってく
れているので、私なりに考えて何かプレゼントを買おうと考えていました。結
局、探しに探したあげく、適当なものが見つからず、当日花束を買いに行こう
と考えていました。しかし、翌日、長女がこっそり私の部屋を訪れ、今からお
母さんへの花束を買いに行くと言うのです。そして次女もあわせ、3人でお金
を出し合い、贈ることになりました。長女が戻ってきたとき、みんなでお母さ
んへおめでとうの言葉と軽く抱擁を交わしました。形だけでなく心からの行為
に、うらやましく思い、素敵だなと思いました。

本当にささやかなことではあるけれども、普段は近すぎて、こういった思いや
りは、私の家族には欠けているなと思いました。

贈られた花束には、黄色いミモザが誇らしげに束ねられていました。そう、イ
タリアでは3月8日は「女性の日」なのです。ちょうどお母さんの誕生日が7日
だったので、この花になったようです。主に、男性が母親にミモザを贈る習慣
があるようですが、女性同士の間でも贈り合うので、町中に黄色い花を持った
人達で溢れていました。

学校では男子生徒達に「アウグーリ(おめでとう)!」や「君は綺麗だ!」と言
われ驚きましたが、この日の意味を少し垣間見た気がしました。日本にもこん
な習慣があったら嬉しいと感じました。遠い国イタリアで、様々な形で、人と
人とのつながりの温かさに触れた瞬間でした。