折り紙は人気抜群
中出順子さん
イタリア
イタリアが好きで、一度は実際に住んで見たいという気持ちでこのプログラムに応募しました。それから語学学校へ通い出発までの間、語学の勉強はかなりしたつもりでしたが、それでもまだまだ不十分。読み書きは何とかできるものの、話すことは十分にできなかったので、出発直前までとても不安でした。研修校は2校とも公立の中学校。始めの学校では英語の授業の10分間をもらい、日本のスライドを見せたり挨拶を教える事から始めました。私の説明で生徒が分からなければ先生に補足してもらう。自分でも辞書を引きながら教案を作りましたが、やはり表現が実際に使うのと違って。例えばある日、日本人形の栞作りをしていて「糊づけする」という単語を言うと生徒は大爆笑。文法的には正しいけれど、そんな表現は使わないよと教えてもらいました。美術の先生との授業では、切り絵、墨絵、習字、折り紙の花を使った生け花、何でもやりましたが、中でも折り紙は人気抜群。生徒は何度も自分で折って、その都度「できた!」と嬉しそうに見せに来ます。そして生徒一人一人が折り紙の作り方をファイルにし、オリジナルの「折り紙テキストブック」を作って私にもプレゼントしてくれました。受け身ではなく、自分達できれいにアートするのは、さすがイタリアです!