暮らしの中のハーブ。気軽に使ってみたい
中村信子さん
イタリア
日射しがまぶしくて、海がきれいで、お菓子がおいしいナポリ。中村さんの滞在目的の一つはハーブの使い方を知ることだった。ここナポリでハーブといえばプレッツェーモロというイタリアンパセリ。「何しろトマトを買うと新鮮なこのパセリが付いてくるんです。手でパッパッと大胆にちぎって使う。肉にはローズマリー、チーズにパジリコ、なすにはミント。ホームステイのお父さんはまるでふりかけのように、何にでもオレガノをかけてました」いろいろな家庭の台所をめぐるうち、「パスタ・ディ・パターテ」というジャガイモとショートパスタのスープも大好きになった。「家庭によってハーブの使い方が違っていて、簡単なのにおいしい」暮らしに根付いた使い方を知って、ハーブを気軽に考えるようになれたのが、今回の最大の収穫だ。反対に中村さんが持参したゴマが、擦ったときの香りがとてもいいと評判になり、どうやら彼らのレシピに加わりそう。また半信半疑で用意していった折り紙だったが、たちまち大人も子どもも夢中になるほどの人気で、みんなと仲良くなるために、とても役にたったと言う。「帰国してからの私の目標は、イタリアの人たちみたいに料理やお菓子作りを心から楽しむこと」