人に優しい国・スウェーデン
石川雅子さん
スウェーデン
ずっと憧れていたスウェーデンでの生活がやっと始まりました。1年という事で、多少不安もありましたがホストファミリー、老人ホームのスタッフ、お年寄りにあたたかく迎えていただき、毎日とても楽しく過ごしています。でも、やはり一番の問題はスウェーデン語です。老人ホームは、ほとんどと言っても良いほど、スウェーデン語しか使えないので、日本で少し勉強したとはいえ、とても大変です。言葉が分かっていなければ吸収できることも少なくなってしまうので、毎日よく老人ホームで使う言葉は、すぐに覚えるようにしています。スウェーデン語しか使えない環境にきて、日本で使っていた時よりも、生活の中で学んでいけるので、頑張って単語を覚えたり、日本で使っていたテキストを復習していけば、きっと日々上達していけると信じています。お年寄りとの会話もつたないスウェーデン語ですがとても楽しいです。スウェーデンにいると感じる事は、とても人に優しい国だということです。お年寄りにも子供にも、そしてもちろん大人にも、いろいろな面で生活をサポートするシステムが社会の中にあるように思います。私はスウェーデン語が出来なくて、また、これから1年間どう研修したいかうまく伝えることが出来なくて、焦ったこともありましたが、手紙で思いを伝えたあと、「そんなに焦らないで、言葉の問題は大丈夫。母国語でない人はみんな通ってきた道。もっとゆっくりいろんな事を感じてみて」と担当の方に言っていただき、今は、この優しい時間がゆっくりと流れる環境の中で私らしく頑張っていこうと思っています。ホストシスターは7歳になったばかり、彼女も私の小さなスウェーデン語の先生です。毎日スウェーデン語のシャワーを浴びて、これから1年間社会福祉だけでなく、この「人に優しい」環境を作ったスウェーデンの生活を、人との接し方を学んでいきたいと思っています。