アメリカのローカル・テレビ局に
日本人のリポーターが登場

田村泰志さん
アメリカ
つねに理想を求めるチャレンジャーであり続けたい。そんな自分自身のキャラクターが、ビジネスインターンに興味を持った一番の動機です。マスコミ関係の研修先を求めて、辿り着いたのが、ノースダコタにあるローカル・テレビ局。金髪、青い目のスカンジナビア系の白人がほとんどという土地では、日本人のテレビ・リポーターは異色の存在。地元の新聞で「日本の大企業の広報部長、当地の平均年収の5倍の仕事を振ってインターンに」と書かれたのには苦笑しました。リポーターといっても、取材から、原稿書き、編集までこなさなくてはならないローカル局。話題は、火事やヘルスケア問題からパーティーまで。すべてに、口語体のわかりやすいコメントが求められ、10年前にボストン大学大学院でジャーナリズムを専攻したころに書いた格調高い文章とは、大違い。10年のブランクとメディアの違いということで納得しました。研修が終わるころには、善良な人々とのんびりとしたライフスタイルにすっかり溶け込んでしまい、東京の生活に戻れるのかと、不安がよぎったくらいです。