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今回新しく設けられたこのコーナーでは、英語圏以外の国で活動されている
インターンの皆様からのレポートを少しずつお届けしていきたいと思っています。

今月は、イタリアの最南にあるシチリア島から、もう1つは同じヨーロッパでも最北の
スウェーデンから届いたお便りをご紹介します。


◆ちょっとしたカルチャーショック!イタリアの子供って・・。◆
スクールインターン イタリア 渡部まり子

日本の子供は勉強しすぎ、一方でイタリアの子供は勉強しないというのが私の知識だった。
実際2年前、留学していた時に知り合った友人のステイ先の子供(14歳)は全く勉強していなかった。
学校から帰るとテレビ(アニメ)にくぎ付け。そして甘い菓子をほおばり友人と毎日たわむれていた。
・・だからここシチリアPiazza armerinaの子供を見てカルチャーショックというか考えを変えざるを得なかった。
月〜土まで学校があり、ほぼ毎日宿題が出ている。今のステイ先の子供達も昼食後、宿題をしている。
というのもホストマザーが比較的教育熱心だからだと思う。

ここPiazza armerinaは治安がいいものの、どこでも気をゆるめてはいけない。
ホストマザーは不審人物侵入を防ぐ目的、あるいは盗みを防ぐ為にも子供達に鍵を持たせていない。
この前、こんな出来事があった。子供達は帰宅時間になっても帰ってこなかった。
その時間、私は家の中でずっと次の日の授業の用意をしていた。何度もインターホンが鳴ったが、
ここに来たばかりの私は電話にもインターホンが鳴っても一切出なかった。
そのようにホストマザーと約束していたたし、私も知人と全く知らない人とまだ区別がつかないので、
いないふりをするのが賢明だと思ったからだ。今、思うと何回もベルを鳴らしていたのは、ここの子供達だった。
鍵のない彼らは、当然母親が帰ってくるまで家に入れない。
ホストマザーが帰宅後、彼らは帰ってきたが、彼女は
"約束を守らないのはルール違反!夕飯抜き!!さっさと部屋に行き反省しなさい"ときつく叱った。
私はホストマザーと夕飯の支度をしながら"でも本当は二人も食べるんでしょ?"と聞くと、
"いいえ、彼らは約束を破ったのだから罰を与えなくてはならない。"といい、
本当に彼らは夕飯抜きだった。子供に甘いイタリアの親を見ていたので、正直驚いた。
しかしどの国籍であれ、やさしく甘やかすだけでは子供は立派にならない。
彼女がとった行動は厳しいが当たり前なのかもしれない。
(ご本人製作の楽しい新聞"Piazza armerinaだより"より一部抜粋)


◆スウェーデンからの活動報告◆
スウェーデンスクールインターン 斉藤里衣子

スウェーデンでの研修生活が始まって4ヶ月目になり、早いものでもうじき夏休みになります。
あっという間、と感じられるほど、毎日が楽しく本当に貴重な体験をさせて頂いていると感じております。

私の研修校は生徒数が120人というとても小さな学校で、6歳のクラスが1クラス、
7歳〜9歳の子供たちがミックスされたクラスが2クラス、10歳〜12歳の子供たちのクラスが
2クラスというアットホームな学校です。学校ではスウェーデン語で授業が行われますが、
7歳から英語教育が始まるので、私との会話は英語になります。
当初受け入れに賛成ではなかった先生たちも「子供たちが英語を使っている!」と
大変喜んでくださり、校長先生のご配慮で3ヶ月の研修予定を1年に延ばして頂くことができました。
地元の新聞社が取材に来るなど、地域中が歓迎してくれているように感じます。

さて、インターン活動でとても人気があったのは、おりがみ、IIP事前講習で教えていただいた
ジョパディというゲーム、となりのトトロなどです。トトロは私の地元が舞台になっているということと、
日本人の生活スタイルを楽しみながら学べるだろうということで日本から持参していたものです。
英語字幕が理解できない小さな子供には難しいかな?と思っていたんですが、
子供たちの想像力は驚くほどで、映画を観終わった後、トトロのイラストをねだりにくる子供たちに
囲まれるほど、とても気に入ってくれたようでした。

ジョパティというゲームは、4つのカテゴリー(国、料理、学校、私)の中から
それぞれ10点、20点、30点問題を選びグループで得点を競うゲームです。
このゲームの中でとても好評だった問題は、日本の学校のスケジュール表を見せ、
お昼休みの後に全員がいっせいにすることは何でしょう?(=掃除)という問題や、
私の名前(斎藤里衣子)をそれぞれ一文字ずつ違う紙に漢字で書き、
順番どおりに並び替えをしてもらうという問題です。
子供たちの日常生活と比較しやすい点を指摘するととても興味を持ってくれると思います。

私はスウェーデン語が話せないので、英語が話せない子供は私と話すのを恐がっていましたが、
とにかく子供といる時間をたくさん作るよう努めていたので、なかなか心を
開いてくれなかった子供たちも学期の終わりになってようやく会話
(スウェーデン語と英語のミックスされた会話)ができるようになりました。
オープンでいることを心がければ言葉は問題ではない!と実感しています。

しかし、やはり一人海外に飛び込むことは容易なことではなく、自分に余裕がなく
周りの人のことを考えられていないことに気付いたり、スウェーデン語の輪から身をひきがちに
なっていたり、日本で、できていたことができない!と、溜め込んでいた思いをホストに全て
打ち明けたことがあります。やはり話すことはとても大切なことで、自分の気持ちも楽になりますし、
ホストも本当に助けてくださっています。
いろいろなことを分かち合うことは信頼関係を築く上で大事な要素だと再認識し、
なるべく空き時間はホストと話すようにしています。おかげで徐々に本来の力を
発揮できるようになり、さらに以前より強くなっていると感じます。

そして私がよく感じていることは、
自分がやりたいこと、興味があることは色んな人に伝えておくべし!ということです。
意外なところから嬉しいニュースが生まれ、世界を広げるたくさんのチャンスをつかむことが
できるからです。いつでもオープンに、ポジティブでいることを心がければ全てはいい方向に
進むと信じて、この1年を充実したものにしたいと思っています。